救急(必修科目)
研修の方針
研修は救急集中治療部に所属して行う。救急集中治療部は内科系、外科系の各診療科との円滑な連携のもとに指導を行う。救急集中治療部での研修期間中に基本的な指導を行うが、短期間で網羅的に症例を経験し手技を習得することは困難であり、2年間にわたって救急に従事するため、評価は研修修了時に暫定的に行い、最終的には初期臨床研修修了時に総合して行う。
◇GIO(一般目標)
E R:適切な救急初療を行うために、医師として必須の基本的知識・技能・態度を身につける。
病棟業務:重症患者の病態を把握しつつ、適切な集中治療や管理を行う方法を理解する。
◇SBO(個別行動目標)
●ER
1)walk in患者の問診、診察を行い、検査のプランニング、鑑別診断、治療計画をたてて、指導医にプレゼンテーションがで
きる。
2)救急車で搬入された患者の初期対応ができる。
(到着前の情報収集、受入れの準備、救急隊や付添の人からの情報収集、緊急性の判断等)
3)適切に他診療科へのコンサルトができる。
4)看護師、検査技師、放射線技師など、パラメディカルとのコミュニケーションができる。
5)用手的・器具を使用した気道確保を実践できる。
6)必要な静脈ラインの確保ができる。
7)ACLSに沿った二次救命処置ができる。
●病棟業務
8)患者を引き継ぎ、状態の把握をし、朝の回診でプレゼンテーションができる。
9)Aline、CVcatheterを挿入することができる。
10)人工呼吸器の適応を理解し上級医と相談しながら設定調節ができる
11)体外循環装置(PCPS、CHDF等)の適応が理解できる。
12)血行動態モニタリングの数値を理解し対応することができる。
13)患者の治療目標を設定し治療計画を上級医と相談し立てることができる。
14)1ヶ月で30人以上の患者を担当し、サマリーを作成する。
◇LS(研修方略)
1.OJTが中心になる
2.主治医の指導の下で担当医として患者の診察に当たる。
3.入院患者を担当し、指導医や上級医と共に、毎日朝と夕方に回診を行う。
4.各種カンファレンス/勉強会に参加する。
月-土 8:00 ER入院カンファレンス(全診療科合同)
火曜日 勉強会(午前)
木曜日 救急入退院支援(他職種協働)カンファレンス(午前)
木曜日 ランチョンレクチャー
スケジュール
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | |
午前 | ER入院カンファレンス 回診 病棟業務 |
ER入院カンファレンス 回診 病棟業務 |
ER入院カンファレンス 回診 病棟業務 勉強会 |
ER入院カンファレンス 回診 病棟業務 リハビリカンファレンス |
ER入院カンファレンス 回診 病棟業務 抄読会 |
ER入院カンファレンス 回診 病棟業務 |
午後 | 病棟業務 回診 |
病棟業務 回診 |
病棟業務 回診 |
ランチョンレクチャー 病棟業務 回診 |
病棟業務 回診 |
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◇EV(研修評価)
1.自己評価:EPOC(オンライン卒後臨床研修評価システム)と研修医手帳を用いて、自己評価を行う
2.指導医による評価:EPOCと研修医手帳を用いて評価する
3.臨床研修指導者、他職種による評価:「研修医評価票」を用いて、評価を行う◇研修指導責任者及び指導医
指導責任者:米盛輝武
指導医:米盛輝武、北原佑介、那須道高